青少年育成団体の理不尽な思い_その4

テーブルにおかわりの翠ジンソーダが届く。それを片手に再びA氏は言う。

A氏「そういやあの○○ってのオヤジも大概でな。息子を送迎するのはいいんだけど、ほとんどの集会に遅刻するんだよ。そして気まずいのか送迎するとマッハで帰っちゃう。だから世間話ができていない。ついでに実行の監督ができていないんだな。」

私「えっ、どういうことですか?」

A氏「たとえば、次の集会に△△使うから持って来いと連絡するだろ。△△なんて今の時代100均で売っているぜ。持っていなくても集会の前日に準備できるだろ?」

私「そうですよね。」

A氏「で、集会当日の朝にそのオヤジさんから連絡が来て『△△ないんですけど大丈夫ですか?』ってふざけたこと抜かすんだよ!」

私「うわっ………。」

A氏「でさ、集会まであと1時間あるし、店舗も開いている店舗があるからさ、『集会に行くついでに購入する手段を考えないのですか!』と連絡したわけ。もう、自宅の壁にスマホを投げつけたよ。壊れないようにしているから壊れないのは分かっていたけどさ。」

私「まあまあ…。めっちゃ激しいですね(^_^;)」

A氏「今の時代の○学校の算数だが数学のカリキュラムって知らないけどさ、△△っていつか使うだろ?証明問題でも『本当かな?』と思って使ったこと俺あるよ。」

私「そうですね。ってかAさん。どうして東京の言葉になるのですか?」

A氏「俺たちの職場はワールドワイドや!昔職場に広島県人とか山口県人が占めていたからか日常会話はあちらの言葉になっちまったけん!」

私「いろいろ混ざってますね(^_^;)」

A氏「しかもさ、そのオヤジはなんでもかんでもすみませんすみません言ってきやがる。もうイヤになったよ。」

私「でしょうね。で、そのお母さんは?」

A氏「いや、その母ちゃんの連絡先を教えてもらってなかったんだよ。俺の失敗の原因の1つでもあってな。最初、あのオヤジが『私が代表で取り次ぎます』とかドヤ顔で抜かしやがるからよ。信じた俺がバカだったよ。母ちゃんにも彼どうなの?って聞くべきだった。」

A氏は翠ジンソーダをグビリと飲んで一呼吸してからまた話し出す。

A氏「母ちゃんにもそうだが、○○のその日やった出来事を直接話すんでなくLINEで報告すべきだったかなって思った…。」

私「…………。で、どうしてそう思ったんですか?」

A氏「少しは俺もマシになってたかなってのと、集会の時に親に同伴してもらう手段もありだったかなって………。」

私「それでうまくいけたら今のAさんの姿は見なかったですね……。」

A氏「余所の団体で○○○○の子が親と同伴して集会とかキャンプとか参加していたのをつい最近思い出してね……。」

私「その部門で親御さんも参加してってのはあまり聞かない話ですね。」

A氏「それでうまくいく可能性もあったかもしれないけど、あのオヤジ思い出したらなんかやらなさそうだから親御さんの口から辞めさせますって言わせるように持っていく方法もあったと思う。でもなあ、辞めさせちゃいけないってのどこを調べても載ってないんだよ。辞めさせないようにするにはぐらいしかヒットしない……。」

タバコに火を着けるA氏、そして電子タバコをセットして吸い出す私の煙が我々の空間を覆う……。

続く