青少年育成団体の理不尽な思い_その5

続き

A氏は、翠ジンソーダを飲み干すとまた翠ジンソーダをおかわりしていた。

私「Aさん。結構飲みますねw」

A氏「久しぶりに私君と会えたんだからさ。それに飲まなきゃやっとれねえ!」

私「確かに……。」

A氏「そういや□○□○□○△は何もかも自主性に任せるよな。」

私「そうですよね。」

A氏「だからか昔の話聞いていると、みんなからいじめられて辞めていった子がいたというよ。」

私「へえ、そうなんですか」

A氏「今は学校がいじめ問題を真面目に取り組んでいるせいか、俺の地域の学校ではいじめ問題を聞いたことがないよ。」

私「へえ、それはいいことですね。」

A氏「っていうかさ、その分妙に大人しくなりすぎたって感じ。先生とか指導者からしたらコントロールしやすいんだろうけど、なんかつまんないんだよねえ。コンニャクみたいな精神の持ち主になったというかなんというか……。」

私「あ、それわかりますよ。」

A氏「しまいには、あれするなこれするな。そしてこんなこと言うなって。こりゃ言葉狩りだよ。表現の自由じゃねえよ!」

私「…………。なんか生き辛い世の中になってしまいましたよね。」

A氏「だからあちこちからポロポロと事件が湧いてきてんだろ?何かがトリガーとなってそうなっちまうんだ。」

私「で、その今回のトリガーは○○の存在がもたらしたと……。」

A氏「そういうことになるね。「もし」とか「たられば」じゃないけど、○○がいなかったらこんなミスというかこんなことは起きていない。ってか、パラレルワールドに行きてえ!」

私「パラレルワールドwwwAさんおもしろいこと言いますねw」

A氏「ってか本気だよ!もっと注意深くなるべきだった。悔しい!」

なんかA氏が首でも吊りそうな感じに見えてきた。

私「Aさん気を落とさないでくださいよ。きっと日の目を見ますよ。それに因果応報ってあるじゃないですか。Aさんの問題を無視したあいつらもそのうち何かしっぺ返し食らいますよ!」

A氏「ありがとな……。」

それから周りの指導者たちがどういった感じなのか気になる。

私「そういやAさんがいた団体はどんな感じですか?特に○□△やっている人。」

A氏『ああ、あれも酷いでえ……。言ったことと全然違うことやったり、事前に説明もせずに思いつきで勝手に物事を変更したり。で、いつものかよと思いつつどうして変更したんだと尋ねると雰囲気とか抜かしやがる……。」

私「それ酷いっすね。我々の世界では承認された計画を勝手に変更なんてできませんからねえ……。」

A氏「俺なんか途中で計画変更せざるを得ない場合は最低でも○□△に説明して変更許可もらっていたで。」

翠ジンソーダを一口飲みながら語るA氏。

私「そうですよね。」

A氏「ああ。だから過去にその人がいた別の団体では、それが原因なのかその人はその団体から追い出されたって話だ。詳しくは知らん。」

私「ハハハ……。」

A氏「更にだ。会議とかで今年の□□□□はあそこもいい。ここも捨てがたい…。とかいろいろ回りくどいこと言うから俺が『結論どうなったのですか?』と聞くとまだ決めていないとか抜かしやがるんだ。候補として場所出してみんなの意見をみたいな感じに持って行かないし、何しろ時間の無駄だ。我々の世界ではそうだろ?」

私「そうですよね。まず結論から入りますよね。それから内容に入ります。その人の感じで報告すると典型的な上司は怒りますよw」

A氏「最近はクイックレスポンスとか言われているからなおさらだ。余所は知らんけどな。」

私「それが我々の世界との違いですね。酷いところはとことん酷いと聞きます。」

A氏「俺たちの世界のやり方が最高とは言わないけどな……。俺の場合は実績の数字はすぐ出せるよw今は便利な世の中になったもんだ。」

私「凄いですね。」

A氏「なあに簡単だよ。システム化された今じゃそんなの一発だよw紙切れ1枚1枚、項目ごと1つ1つ数えられるかよwついでにエクセルも関数とかショートカット使いまくり。今の業務は面倒じゃないけどややこしいやつはVBAでプログラム組んで2時間かかる仕事を10~20分で終わらせていたよw」

私「確かにそうですよね。私はAさんと同じ業務やっていないので分かりませんが……。」

A氏「そうだよな。俺も私君の業務は分からない。もし俺が私君の業務を始めるなら、根拠調べたり書類見たりそれを参考に仕事する。飲み込み早い遅いはその人次第なんだろうけど。結論フィーリングで仕事すんなってことだ。」

私「そういえばAさんプログラム組めるのですか?凄いですね!」

A氏「いやあ昔とった杵柄っていうか、こう見えてコンピューターの専門学校に行ってたからプログラムのアルゴリズムっていうかフローチャートさえできればそのプログラム言語の仕様さえ理解したらできるよ。」

私「へえ!そうだったんですか。凄いな。」

A氏「下手の横好きよりはマシかどうか分からんけど、名残というか使えるツールは後輩が時々使っているよw俺も昔たまにその仕事するから報告書の類を作るたびにアップデートしまくっていた。」

私「へえ!じゃあそれ完成形ですね!」

A氏「いや、そうでもないんだ。でも俺関係ないから手を着ける理由も時間も気分すらないw」

私「ハハハ…。Aさんらしいっすねw」

A氏「なんでエクセルのVBAの話になっちまったんだ?トリガー俺かw」

私「そうですよwで、どこまで話しましたっけ?」

2人ともタバコを吸い出す……。

続く