続き
我々のテーブルにウーロン茶が届く。お互い少しウーロン茶を飲む。そしてA氏は話続ける。
A氏「年金暮らしの人がもう1人いるけど、特に我に対しては影響なし。もう1人は○○○に勤めていて、俺が初めて指導者をした時の良きパートナーだった。人の気持ちが分かる人だったかな…。」
タバコに火を着けるA氏。その表情は暗い。
私「いい人もいるんだからどうにかなったんじゃないのですか?」
A氏「あの人たちは望み薄だね。○○○に勤めている人はこの活動を辞めたいけど仕方なしにやっている感じ。年金暮らしの方は、後進に譲るって感じだったよ。実際に体壊しまくってやたら手術のため入退院を繰り返している。」
私「そうなのですか…。」
A氏「もう1人は俺と同時期に指導者になったのだけどなんかなあ……。肝心な時に協力的でない気がした。」
私「ほうほう……。(なんか詰んでいるな)」
A氏「さらに……。」
私「まだいるんですか?」
A氏「その子は小さい頃からうちにいてつい最近指導者になったんだ……。」
私「それはすごいですね。なかなかないことですよ。」
A氏「で、その子が☆★章にあと何か小さな章1つで取れるって時に俺が考査委員やっていた章を取らせて☆★章を取ったんだ。」
私「凄いですね!」
A氏「俺も嬉しかったけど、その子は俺にありがとうとも☆★章取れましたとか言わなった。それどころか、件の○○についてやたら噛みついてきやがった!感謝すらされていねえ…。当たり前だと思っていやがる!」
私「そりゃあ……、Aさんからしたら寂しかったでしょうねえ……。」
A氏「諸悪の根源は○○だけじゃねえよ。俺が言うのもなんだが周りの指導者もや……。」
私「確かに……。なんかいいように使われてポイって感じですね。我々の世界でしたら上司が部下の心情を把握したり、どうやったらうまくやっていけるかあれこれ考えたりしていますよね。なんかAさんがいた団体って壁があるというか、結束してないですね。見た目だけっていうか……。」
A氏「まあ、そう判断されるだろうね。なんかさ……、俺……、のめり込み過ぎたというか、熱心になりすぎたというか……。」
私「熱心じゃないとあんなのやってられないですよ。そもそもAさんは何か感じたから指導者やろうとしたんでしょ?」
A氏「ああ。講習会で感動してさ、研修所で学んでさ、ってか計画なんざ普段やっていることと同じだからハナクソほじりながら座学聞いていたけどさ……。その代わり経験値足りないからアイデアは出ないから余所からパクるってスタイルだったよwでも、なんかインスパイアされて使命感もったな。あの子を絶対に★□章取らせてやろう!とかね。」
私「そんな感じで指導者になった人って貴重だと思いますよ。私は人のことは言えませんけど、指導者は団体の戦力ですよ。○□△はその辺もしっかり把握しなきゃダメですね。」
A氏「仕方ねえやん。あいつ○□△辞めたがっていたからさ。やっぱ年金暮らしな人とかじゃないとダメだな。そのサポートをあいつがすれば良かったかもな。ってかさ、俺がいた団体は詰んでいるやん。大人しくどこかの団体と合併すりゃよかったんよ……。」
私「そういや過去何年かで廃団したところとか合併したところがあると聞きましたよ。」
A氏「問題はなんのために活動しているの?だな。いろいろソース調べたけどさ、子どもの権利>大人の権利だよ。子どもたちのこと考えるなら合併すりゃいい。指導者?新しいコンセプトの元で活動するかイヤなら辞めりゃあいい。でも指導者側もそれなりにタマ数いるで。」
私「そうですね。現在の傾向からすると、○○○○○○○はともかく少年野球とかサッカーも減少傾向にあるみたいですね。」
A氏「それは知っているよ。こんな世の中だから1人でも多く入って欲しいってなるわけだろ?今思えば本当に失敗しまくったよ。あの時に目を付けてどうにか入るのを止めりゃあよかったよ…。」
私「そうでしょうね。そんなに手を焼くのが入ったらほとんどお手上げ状態ですよ。ところでAさん。ウーロン茶おかわりします?」
A氏「ああ、お願いするよ。」
我々はまたタバコを吸い出した……。
続く